アダルトチルドレンACとは?
目次
ACの意味
AC=アダルトチルドレンとは、子どもにとって安心かつ安全な場所として機能しない家庭(機能不全家庭または機能不全家族)で育ったために、幼少の頃のさまざまなトラウマ(心の傷)が原因となって、心や人間関係に障害をもつようになり、大人になっても生きづらい、生きづらさを感じている人々のことを指します。
言葉の発祥は「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)」でしたが、この言葉は、1970年代、アメリカの社会福祉援助などケースワークの現場の人たちが、自分達の経験から得た知識により作り出したものであり、学術的な言葉ではありませんでした。
その後、アメリカのソーシャルワーカー、クラウディア・ブラックの研究により、単にアルコール依存症の親の元で育った子どもだけでなく、機能不全家庭で育つ子どもが特徴的な行動、思考、認知を持つと指摘されました。この考えは、「Adult Children of Dysfunctional Family(子どもの成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづける人々)」というものであり、現在もっとも広く支持されているアダルトチルドレンの定義となっています。
アダルトチルドレンは、時に「大人になりきれない子どもっぽい人たち」(後で説明するピーターパンシンドローム)と解釈されることがありますが、それは大きな誤解です。
アダルトチルドレンは、親が親として機能しない家庭環境に育つことで親子関係が逆転し、「子どもらしい」「無邪気な」子ども時代を過ごすことができず、むしろ、幼少の頃から大人として生きなければならなかった人たちのことなのです。親を親として信頼することができず、親に十分に甘えることができなかった人達のことだと捉えるとわかりやすいと思います。
今は分かっていない人が書籍を書いていたり、情報発信をしているので、「自分はACだ」と思い込んでいるだけで、実際は違う人も多いです。
実家を出ずに親の悪口を言い続けながらも親の世話になっているような人はACではありません!本当のACは親と一緒にいるのが苦し過ぎるので早い時期に家を脱出している人がほとんどです。また、出れないにしても親をお世話し続けている人がACです。
あなたは次の10項目にいくつ当てはまっていますか?
1. 父親との関係が悪かった。母親から父親の悪口をさんざん聞かされてきた
2.父親から興味・関心をもって話しかけられたことがない。父親とまともな会話をしたことがない
3.小さい頃から、親よりも自分の方が大人だと思っていた
4. 「NO」と断ることができないため、理不尽な要求に従ってしまう
5.どうせ自分の気持ちなんて誰も分かってくれないと思っている
6.自分には価値がない、自分は必要のない存在だと思っている
7.頑張り過ぎ、やり過ぎとよく言われる。休むことができない。一体いつまでがんばればいいんだろうか?と思っている
8.ずっと溜め込んできた親への恐怖、怒り、恨み、罪悪感を解放したい
9.何が異常で、何が普通なのか?自分の意見や基準がないのでわからない
10.自分がお店に入ったり、列に並んだりした途端、なぜだか急に人が増える
「あっ!まさに私のことだ!」と思ったのではないでしょうか?
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