父性のない人 父性欠乏症の父親に育てられるとどうなる?
目次
父性とは?
父性(ふせい)とは何でしょうか?
あなたにとって、どういう意味づけになっているでしょうか?
一般的には、父性は母性と対になっている言葉で使われることが多いです。端的に言えば、母性とは、子供が母親に求める機能・役割であり、父性とは、子供が父親に求める機能・役割のことです。
しかし、私はもっと「父性」という言葉を広義にとらえています。
母性は子供を懐に引き寄せ、抱きしめ、育む役割・機能。母親が子供を自分の一部として育てるのに対して、一方の父性は、子供を自立させ、母親から引き離す役割・機能。父親が母子が繋がっていたへその緒を切り、新しいの世界へと導きます。
母性も父性も役割・機能ですから、もちろん、男女に関係なくあるということです。ただし、女性でないと子供が産めないように、男性でないとできないことも実はあるのです。
父性とは、人徳
父性とは、条件付きの愛(母性とは無条件の愛)
父性とは、母親から切り離し、自立させる力
父性とは、責任をとる力、役割を果たす力
父性とは、本当の自信を与える力
父性とは、人をまとめる力
父性とは、耐え忍ぶ力
父性とは、目的へと導く力
父性とは、新しい世界(外の世界や理想の未来)に導く力。理想の未来のビジョンを示す力
父性とは、一貫性を保つ力
父性とは、言葉で大勢の人を動かす力
父性とは、試練を与え、厳しく鍛え上げる力
父性とは、自分や家族の命を守る力(警察、消防、軍隊)
父性とは、人生の進路相談にのる力・・・未来に向かっての道筋を示す。人生の次のステージへと導く。
父性とは、人の悩みを聴き、解決する智慧を与える力
父性とは、社会のルールや規範や道徳を躾ける力
父性とは、全体を俯瞰し、バランスをとる力
父性とは、人生の目的(天命)に気づかせる力・・・ちなみに道徳とは、徳のある人間になる道のこと
父性とは、男性性の進化したものであり、少年が青年になり、幾他の試練・苦難を乗り越えて大人へ成長し、成熟した人徳のある人間に至るために必要なものなのです。
父性のない、父性欠乏症の父親に育てられるとどうなるか?
父親になるってどういうことか?
父性があるってどういうことか?
結婚して子供ができたら、自動的に父親になることはできる。しかし、父親になることと、父性のある父親になることはイコールではないのです。
私がカウンセリングをしているアダルトチルドレンの女性の多くは「お父さんが気持ち悪い」とよく言います。
本人もお父さんなのだから、そんなことは思ってはいけないという罪悪感はありますが、やはり、気持ち悪いものは気持ち悪いのです。どうしてそう思うのか?は本人も説明できないのです。一体、その気持ち悪さの正体は何なのか?
それは実は年齢に見合った大人の男性の態度になりきれていない違和感からくるものなのだったです。
分かりやすく言えば、外見はちゃんとした大人の男性なのに、中身が3~5歳児のままだということです。5歳児の精神のお父さんが、娘である自分に母性を求めて甘えてくるわけですから、「気持ち悪い」と思ってしまうのは当然のことだったのです。
なぜ、そういう父親が生まれてしまうのか?
それは幼少期から、母親の悪影響を受け過ぎたこと、また、憧れとなるようなかっこいい父親との関わりが無いまま大人になってしまったからなのです。
実は父親から十分な承認をもらっていない人は、生きていることに対して無許可で営業をしているような後ろめたさを抱えているのです。
一家の大黒柱として機能している、尊敬する父親から承認してもらうことは、「お前は一人前の人間なのだ」と太鼓判を押してもらうことを意味します。
父親からの承認が足らない子供ほど自己肯定感が低くなり、虐めの対象になりやすいのです。
私のカウンセリングに来た人で、小学校時代にいじめられていた人は100%、父親との関係が希薄でした。
父性を身に着けるにはどうすればいいのか?
「父親から愛されなかったし、ほとんど関わってこなかった」
「今更、父親と会話する気にもなれない」
「母子家庭で自分には父親がいなかった」
という人はどうすればいいのか?
大丈夫です。血はつながっていなくても、後天的に父性は身に着けることができます。
父性のある尊敬できる男性、信頼できる男性と関わることです。指導者、リーダーとして力のある人です。
分かりやすく言うと、社員を雇っている会社の経営者でカリスマ性のある人がイメージしやすいでしょう。
そういう父性のある男性と直接、個人的な関係を持ち、長期的に関わっていくことです。
「そんな都合のいい人がそばにいないよ(涙)」というあなたのために私の父性カウンセリングがお役に立てます。
あなたは次の10項目にいくつ当てはまっていますか?
1. 父親との関係が悪かった。母親から父親の悪口をさんざん聞かされてきた
2.父親から興味・関心をもって話しかけられたことがない。父親とまともな会話をしたことがない
3.小さい頃から、親よりも自分の方が大人だと思っていた
4. 「NO」と断ることができないため、理不尽な要求に従ってしまう
5.どうせ自分の気持ちなんて誰も分かってくれないと思っている
6.自分には価値がない、自分は必要のない存在だと思っている
7.頑張り過ぎ、やり過ぎとよく言われる。休むことができない。一体いつまでがんばればいいんだろうか?と思っている
8.ずっと溜め込んできた親への恐怖、怒り、恨み、罪悪感を解放したい
9.何が異常で、何が普通なのか?自分の意見や基準がないのでわからない
10.自分がお店に入ったり、列に並んだりした途端、なぜだか急に人が増える
「あっ!まさに私のことだ!」と思ったのではないでしょうか?
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