母性の愛と父性の愛の違いとは?

目次

「母性」と「父性」は、人間の性格形成や行動に関連する重要な概念

母性とは、一般的に子供が母親に求める役割、機能のことです。

母性の愛は、子供の全てを受け入れる、子供が求めるものを全て与えてあげる、どんな子であってもOK!という「無条件の愛情」「優しさの愛」です。

子供の苦しみや悲しみを取り除き、安全と安心と快適さを与えます。また、失敗しないように間違わないように子供の代わりに物事を決めてあげたり、考えてあげたりします。

子供が「抱っこ!」と言えば、抱っこしてあげる。「お腹空いた~」と言えば、ご飯を作ってあげるなどなど、子供の欲求、望みを無条件に叶えてあげるのが「母性の愛」です。

母性の愛は、小学校に入る前までに十分与えてもらう必要があります。子供よりも自分のことを再優先する母性のない母親に育てられると、愛着障害となり、母親の愛情を得るために良い子を演じて自分の気持ちを出せないアダルトチルドレンになってしまいます。

一方、父性とは、一般的に子供が父親に求める役割、機能のことです。

父性の愛は、子供に物事の善悪、社会的なルール・規範や秩序などを教え、自立を促し、社会に適応させる、ルールを守る良い子だけOK!という「条件つきの愛情」「厳しさの愛」です。

子供に試練、課題、ストレスを与えることで、失敗体験と成功体験を積ませることで、精神的に強くなるように鍛え上げます。また、自分で決めさせる。自分で考えさせることで主体性を育て、自分で責任を取ることを教えます。

「ダメなものはダメ!」「よそはよそ、うちはうち」と子供にとっては理不尽に感じる親のルールに従わせることで、「世の中は何でも自分の思い通りにはならないのだ」ということを教えるのが「父性の愛」です。

現在の日本においては、父性の役割、機能がない家庭が多いのではないでしょうか?

家にお母さんが2人いても仕方ありません!父親は父性の役割・機能を理解し、小学生以上の子供に対して「厳しさの愛」を与えていく必要があります。

子供の頃から何でも自分の思う通りになってきた人が、何の試練もないまま、そのまま社会に出ると、パワハラ上司に叱られた途端に会社を辞めることになります。

心の中に父親的な強い人格がインストールされていないと社会に出てタフに生きていけないのです。

家庭においては、母親は母性、父親は父性の役割・機能を担当するのが一般的ですが、男女に関係なく、必要に応じて母親が父性的であったり、父親が母性的であることもOKです。要するにバランスが大事なのです。

母性が先、父性は後の順番が大事

母性の愛も父性の愛もない家庭で育っているアダルトチルドレンの人は、まずは母性の方から補充する必要があります。母性の愛が満たされていないのに父性の愛を満たそうとしても心に入っていきません!

私のプログラムでは、最初に自分でお母さん役ができるような感情解放テクニックを習得してもらいます。

自分の中にいる子供の部分=インナーチャイルドがお母さんにやって欲しかったこと、言って欲しかったことを実践してやってあげることでどんどん癒されていきます。

犬や猫を飼ったことがある人は分かると思いますが、「私の思った通りに動かないからエサをあげない」とかやりませんよね?簡単に言うと、自分のことを無条件に愛するというのは、ペットに対する関わり方と同じようにすればよいということです。

自分で母親役ができるようになり、母性の愛で満たされたら、父性の愛を補充する準備が整ったということです。

父性の愛は父親的な人と関わることで満たされていきます。

人生相談ができるような信頼できる男性を見つけ、その人から「自分のためだけに発してくれた言葉」をもらうことです。その他大勢のセミナーとかではダメで、あくまでも1対1の関係で、個別相談することが重要です。

父親役になってもらい、子供のときに言って欲しかった言葉を言ってもらいましょう。「かわいいね」「よくがんばったね!」などたくさん褒めてもらうこと、「お前ならできるよ!」と自信を与えてもらうことです。

ただし、父親役だけに徹してくれる人であれば理想的ですが、恋愛になってしまうと関係が破綻するケースが多いので注意しましょう。

父性は父性のある男性からしかもらえませんので、あなたの身の回りにそういう男性がいない場合は是非、体験カウンセリングを受けてみてください。

あなたは次の10項目にいくつ当てはまっていますか?

1. 父親との関係が悪かった。母親から父親の悪口をさんざん聞かされてきた

2.父親から興味・関心をもって話しかけられたことがない。父親とまともな会話をしたことがない

3.小さい頃から、親よりも自分の方が大人だと思っていた

4. 「NO」と断ることができないため、理不尽な要求に従ってしまう

5.どうせ自分の気持ちなんて誰も分かってくれないと思っている

6.自分には価値がない、自分は必要のない存在だと思っている

7.頑張り過ぎ、やり過ぎとよく言われる。休むことができない。一体いつまでがんばればいいんだろうか?と思っている

8.ずっと溜め込んできた親への恐怖、怒り、恨み、罪悪感を解放したい

9.何が異常で、何が普通なのか?自分の意見や基準がないのでわからない

10.自分がお店に入ったり、列に並んだりした途端、なぜだか急に人が増える

「あっ!まさに私のことだ!」と思ったのではないでしょうか?

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